千代田区内の高齢者施設整備の課題について
2018年12月10日
カテゴリ:区議会活動報告

今年最後の定例会が間もなく終わりますが、今回は一般質問を行いました。

その模様はここから視聴可能です。

今回のテーマは①「高齢者施設の整備方針」についてと、②昨年度から千代田区で導入された「新公会計制度の活用」についての2点です。

今回は高齢者施設の整備について少し解説をしておきたいと思います。

千代田区には現在3つの特別養護老人ホームがあり、定員は160名です。認知症グループホームについても3施設で36名となっています。すでに特養で160名以上が待機している状況となっており、認知症グループホームについても余裕はありません。

こうした中で、二番町の国有地を活用した高齢者施設の整備と、神田錦町にある旧千代田保健所跡地の活用が決まっており、これらが完成すれば大幅に待機状況が改善される見通しですが、整備されるのはまだ先となり、今すぐの待機解消は難しいというのが現状です。

千代田区では平成27年に具体的な高齢者施設の整備計画を策定していますが、その計画通りに進んでいません。また、先ほど挙げた二番町の施設などは当初の計画では想定していなかった事業です。こうした計画にない事業が進んでいることもあり、今後の高齢者施設整備のスケジュールが非常にわかりづらい状況になってしまっています。

高齢者人口も増加していることもあり、今一度、様々な角度から分析し直すとともに、計画自体をブラッシュアップすることで、今後千代田区内のどこにどのような施設の整備が必要なのかを見える化することが早急に求められています。